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        新宿梁山泊第43回公演平成22年度 文化芸術振興費補助金事業
 ベンガルの虎
 
 作:唐十郎   演出:金 守珍  美術:宇野亜喜良
   2010年6月18日(金)〜24(木) 
 毎夜19:00開演 受付は開演の1時間前。開場は開演の30分前
 
 場所 新宿花園神社 特設紫龍テント
 
   死んだものは今、いずこなる河をさまよっているのだろう。黄泉の国にたどりついたか。否、土の中で未だに熟れた森の夢を見つづける。 
 
 
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    |  | ■料金 
 ● 前売り
 椅子席(指定席) 3800円  桟敷席(自由席) 3000円
 ●当日
 椅子席(指定席) 4300円  桟敷席(自由席) 3300円
 ●学生
 桟敷席(自由席) 2500円(当日共)
 
 ※自由席は日時指定、整理番号付き
 
 
 ■前売予約受付開始 4月22日(木)11時〜
 予約フォームはこちら
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    | 18日(金)、19日(土)、20日(日)の指定席は完売いたしました。 | 
   
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          | 6月 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 |   
          | 開演 | (金) | (土) | (日) | (月) | (火) | (水) | (木) |   
          | 19:00 | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ |  | 
   
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 〈キャスト〉
 金守珍、十貫寺梅軒、田村泰二郎、奈佐健臣、広島光、ムンス、染野弘考、小林由尚、全原徳和、申大樹、加藤亮介
 三浦伸子、渡会久美子、水嶋カンナ、中山ラビ、ペ・ミヒャン、傳田圭菜、今井和美、今村美乃、白井妙美、寺島さゆり
 
 新宿梁山泊BLOG
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        | 金守珍 |  | 十貫寺梅軒 |  | 田村泰二郎 |  | 奈佐健臣 |  | 広島光 |  | ムンス |  | 東達郎 |  | 
  
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          | 三浦伸子 |  | 渡会久美子 |  | 水嶋カンナ |  | 中山ラビ |  | ペミヒャン |  | 傳田圭菜 |  | 今井和美 |  | 
  
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          | 今村美乃 |  | 白井妙美 |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  | 
  
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    | 〈スタッフ〉 照明:泉次雄+ライズ /美術:宇野亜喜良、美術助手:野村直子 / 装置:大塚聡 / 劇中歌作曲:大貫誉 / 音響:N−TONE / 殺陣:佐藤正行 / 振付:大川妙子 / 宣伝美術:宇野亜喜良、福田真一 / 制作:新宿梁山泊事務所 / 制作協力:JSK
 協力:唐組/大塚聡アトリエ/双葉鋼業/ 暁設計/(有)ライズ/武人会/アルファエージェンシー/キャメルアーツ/大須賀博
 
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    | 永遠に刻印された幸福
 天童荒太(作家)
 
 
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    | 千匹の蛇が、這い上がってくるがごとく興奮と戦慄が足もとから背筋を貫き、内なる固定観念を食い破って、歓喜が全身をかけ巡った。新宿梁山泊『ベンガルの虎』初演は、ふらちな肉体と、笑と毒をまき散らす言葉、欲情そそる音楽が、高い発火点で融合し、客席に座っていることがじれったいほどの、狂熱的な祝祭の場を、井の頭の森に出現させた。新宿梁山泊のデビューと私自身のデビューが重なっていたこともあり、旗揚げから二十数年、共感をもって同劇団の公演を観つづけてきた。不遜な物言いを許してもらいたいが、『ベンガルの虎』を、私は同劇団の最高傑作と受けとめ、演出家金守珍が長く研鑽し蓄積した技術と思想の、集大成、最高到達点と感じた。むろん近い将来こうした感想は塗り替えられてゆくものと信じているが、この作品を、あの日、あのときに、体験できたことの幸せは、永遠に私のなかに刻印された。
 唐十郎が若き日に書いた本作品は、灼熱の太陽よりも熱い血のたぎりと、黄金よりもまばゆい白骨のきらめきに満ちている。ピンターがノーベル賞?だったらまず唐十郎だと心から思う。賞に関しては、翻訳の難しい言語をもつ国に生まれた不幸が、唐さんにはあるけれど、光と影の加減で、豊麗にも下卑にも清澄にも妖艶にも変色する言葉を駆使することでしか表現できなかったものもやはりある。それを翻訳なしで享受できるのも我々の幸福だ。
 もし貴方が新しい風景を見たいと望むなら、人生を荒々しい感動で高揚させたいと願うならば、新宿梁山泊『ベンガルの虎』を、親しい人の手を導く想いで、勧めたい。
 
 
 
 
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    | あらすじ
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    | 名作「ビルマの竪琴」の主人公「水島上等兵」──戦死者の霊を弔うために故国へ帰ることを頑として拒否したはずのあの「水島」が、実は日本に帰っていて、戦死者の遺骨で大量のハンコをつくっているという皮肉な設定で始まるこの物語、水島と結婚の約束をした女:カンナはその証に預かったハンコを持って、東京の下町に彼を探してやってくる、そこはかつての水島の上官であった俗物隊長とその部下である腹心と片腕がハンコ屋を営んでいた、ここはいつも虎の遠ぼえが聞こえ、産婆のお市が徘徊し、謎の中年男は人の夢の中に入り込む、水島の行方を探すカンナは、流しの兄弟、左近と右近に痛めつけられている新米流しの少年:銀次を助けたことから、銀次はカンナに翻弄されながらも
 道連れとなっていく、、、、水島の妻を名乗る女、水底から現れる遠く東南アジアに売られたというカンナの母親マサノ、様々に姿を変えてカンナの目の前に現れる水島、忘却の彼方から現れる悪夢の住人たちにカンナは傷つきながらも懸命に運命に立ち向かっていくが、力つき倒れる、その時に虎が大きく吠える、ひ弱な少年だった銀次の姿はそこにはなく、、、
 
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