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●STAFF | ●CAST | |||
プロデュース | 馬 政熙 |
教授(元宇都宮少年自衛隊航空分校長)
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コビヤマ洋一 | |
舞台監督 | 八重樫慎一 |
乱腐
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松岡哲永 | |
照明 | 泉 次雄+RISE |
淫腐
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広島 光 | |
尹 美愛 |
珍腐
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米山訓士 | ||
安 成鎭 |
織部
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大貫 誉 | ||
金 東煥 |
エリカ
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近藤結宥花 | ||
舞台美術 | 大塚 聡+百八竜 |
夜の男
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黒沼弘己 | |
殺陣 |
佐藤正行 |
風の商人〜宮沢先生
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大久保 鷹 | |
振付 | 大川妙子 |
桃子
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三浦伸子 | |
劇中歌作曲 | 安保由夫 |
梅子
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梶村ともみ | |
大貫 誉 |
死の青年〜高田三郎三曹
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近童弐吉 | ||
音響 | N-TONE |
死の少年
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沖中咲子 | |
協力 | 黄 大鉉 |
女医・尼
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渡会久美子 | |
柳 盛木 |
航空学校教官
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金 守珍 |
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Denny |
看護婦・尼・少年兵
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草野小夜架 | ||
上原弘之(劇団1980) | 池田実香 | |||
小出康統(劇団1980) | 目黒杏理 | |||
大熊康弘(劇団1980) | ||||
制作 | 新宿梁山泊事務所 | |||
韓国制作 | 李 康先 | |||
牟 裕英 |
照応する言葉と肉体 新宿梁山泊『唐版 風の又三郎』韓国ツアー |
樋口良澄 藍Blue20号より
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東アジアの文化交流は「交流」から「競作」「共作」といった局面に進んでいる。この「藍Blue」も日中バイリンガルで、私たちはもはや一つの言語に閉じ込められた発想では生きられないことを思い知るのだ。パソコンの翻訳ソフト、また現場での豊富な体験を経た翻訳者の存在によって、言語は越境はたしかにたやすくなった。だがたやすくなった分、私たちは「翻訳」のパラダイムに傾斜しすぎてはいないだろうか。 |
【緊急報告】新宿梁山泊『唐版 風の又三郎』、韓国テントツアー! |
新井高子
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この夏、劇団・新宿梁山泊(演出 金盾進)が、唐十郎のド傑作『唐版 風の又三郎』を掲げて韓国各地を巡回している。密陽、ナムヤンジュ、ソウル、大邸、全州・・・。会場は川辺のテント。酷暑の中、11トントラック4台、4.5トンクレーントラック1台、大型バス1台を、演出家自身も運転手の一人になって移動させる大旅行の上に、数百人の観客を抱えることのできる紫龍テントを一週間ごとに張っては畳む大仕事を繰りかえす興業など、想像しただけでも気が遠くなりそうだが、これを約2ヵ月に亘って展開している。芝居について文をしたためるのはこれが初めてだが、数少ない日本からの観客の一人として、今号はぜひ、その「追ッカケ緊急報告」を書きたい。 |
朝鮮日報掲載記事
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ビックリする演出で祖国の観客に感動の土産
12年ぶりに韓国巡回公演を行う劇団・新宿梁山泊の金守珍氏 |
1993年5月、ソウル・ヨイド河川敷で公演された「人魚伝説」という演劇は開始の場面から歓声が鳴り響いた。8名の俳優たちがテントの後方、漢江の水の上をイカダに乗って舞台上に登場したのである。漢江を朝な夕なに見慣れている韓国の演劇人達もいまだかって思いつかない、果敢な演出を行った人は、劇団「新宿梁山泊」率いる在日韓国人二世の金守珍氏(51)。在日橋胞達の不安な生活を水のイメージに託して表現された「人魚伝説」は舞台中央にプールをこしらえるなど、驚きの場面を提示した。 そして12年。金守珍と「人魚伝説」を記憶する全国各地の演劇人達が再び韓国へと招請した。この度、韓国に持ってくる作品は「唐版 風の又三郎」。自衛隊の訓練機を乗り逃げした愛人を追い続ける二人の旅人の話である。 “テントを張れる空き地が劇場 “7月22日から9月10日まで、ソウルからミリャン、ナムヤンジュ、テグ、チョンジュ、アサン、ソッチョを廻ります。慌ただしく、非効率的な導線でしょう? 各地方の祝祭に合わせてみたら、このようになりました。大変しんどい行程ですが、我々を忘れずに呼んでくださっただけでも、ありがたいことです。”公演場所の下見に先の15日に来韓した金守珍代表は地味ではあるが、堂々としている印象を持った演劇人であった。日本で生まれ育った彼は、23歳まで演劇を知らなかった。日本人に負けないためにも空手を学んだこの青年は、76年に在日橋胞達が公演した演劇「鎮悪鬼」(原作金芝河)を観て衝撃を得た。悲惨な生活を笑いに転嫁するその演劇から、民族的な底力を感じた。 金代表は“冷徹な心の中に初めて暖かい血が巡ったようだった”。と言った。新宿梁山泊とういう劇団名には‘水滸伝’の梁山泊盗賊達のように、現実に妥協しない批判的精神を守るという決意が込められている。金守珍と新宿梁山泊は室内劇場で安穏とすることを拒否する。ビル群だろうが、川べりだろうが、テントを張るスペースがあれば劇場になる。金代表は“街の雑音は時として効果音にもなり、俳優達はその雑音に負けないエネルギーで役を演じなければいけない”と言った。 演出家が直接トラック・クレーン操縦 公演の最後に舞台の後ろ幕を落とし、劇場の外の世界を見せるのが新宿梁山泊の特徴。 今回も演出を任されている金代表は“舞台の一部がバンと突き抜ける時、観客は夢と現実との壁が崩れるような衝撃を受けるであろう”として、“「唐版 風の又三郎」でも二人の主人公を乗せた飛行機(長さ約10m)が飛ぶのを期待してください。”とほのめかした。 新宿梁山泊は韓国において、11tトラック2台、4.5tクレーントラック1台、大型バス1台で移動するのだが、金代表もトラックを運転する。飛行機が飛ぶためのクレーン操作も演出家の金代表が直接行う。 ●公演のお問い合わせは韓国:(02)352-0766 |
パク・トンギュ記者
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紫テント韓国各地を巡業記録!
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ミリャンは密陽市民広場、密陽江の河原、対岸に嶺南楼が見える芝生にテントを張りました。 ミリャン演劇祭に参加しました。 |
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ナミャンジュはヤンピョン広場のテニスコートにテントを張りました。 International Open-air Arts Festivalに参加しました。夜10時開演。町は演劇でお祭りのようでした。近くで韓国マダン劇や中国の少林寺拳法もやっていました。 |
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ソウルは汝矣島、漢江の河原にテントを張りました。仕込みは雨に降られて大変でしたが、公演中はお天気にも恵まれたくさんのお客様がいらっしゃいました。二日目三日目には東京から駆けつけた唐十郎さんも出演され盛況の内に幕を閉じました。金芝河さんもテントを訪れ、唐さんとの邂逅を果たされました。 | ||
韓国第三の都市、大邸(テグ)ではクモ江の畔にテントを建てました。雨にもかかわらず、たくさんのお客さまに観て頂きました。 初日、大塚聡氏が日本からいらっしゃいました。 |
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全州(チョンジュ)では、突然、道路に「風の又三郎(パラメ アドル)」の横断幕が現れ、私たちを迎えてくれました。 | ||
全州SORI文化芸術殿堂の駐車場にテントを張りました。全州大学の学生さん達が夏休みにも関わらずたくさんお手伝いにきて下さいました。楽日終演後の打ち上げではチョンジュの皆さんと梁山泊劇団員とで日韓合同の「どっどど〜」を大合唱しました。横浜国立大学室井教授が日本からミリャン、ソウルに続きチョンジュにもいらっしゃいました。 | ||
牙山(アサン)では湖西大学の構内にテントを張りました。大学の学生さん達が大勢お手伝いに来てくれました。 | ||
草束(ソクチョ)では、エキスポタワー横の広場にテントを張りました。草束公演初日は台風の雨風の中を、劇的に飛行機が飛び去りました。韓国ツアー千秋楽はお天気にも恵まれ、たくさんのお客様に暖かい拍手を頂きました。 |